ヘアデザインを考える2つのポイント!ワンレングス編

ヘアデザイン組み合わせ
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スタイリストになって3,4年経った頃だろうか。お客様に提供するスタイルが、同じことの繰り返しになっていることに気づいた。仕事がマンネリ化してきていたのだ。

そのため、何か新しい変化が欲しくなり、今まで提供していないような新しいスタイルをお客様に提案していきたいと思った時期がある。

しかし、提案しようと思っても、今までは決まったスタイルしかカットしていなかったので、どのようなスタイルを提案すれば良いかわからない。またどのようにして新しいスタイルを作りだせばいいのか、ヘアデザインの仕方がわかならないという問題に直面した。

今回は、そんなヘアデザインについて下記の2つを紹介する。

1.ワンレングスにおけるヘアデザインの基本構成

2.お客様の要望に合わせたヘアデザインの3つのポイント

基本の構成を理解すれば、あなたのクリエイテビティに応じていくつもの異なるスタイルが作れるようになる。そして、お客様の要望に合わせたヘアデザインの3つのポイントを理解すれば、お客様の要望に合ったヘアデザインを作りだすことが出来る。それは、新しいことへの取り組みでもあり、毎日の仕事に新鮮さを感じることができる。そして、あなたが自己成長する取り組みでもある。是非この機会にヘアデザインの仕方を実践してみて欲しい。

1.ワンレングスの基本構成

ヘアデザイン(画像1)

ワンレングスの基本構成は、画像1のように各セクションごとのカットラインの組み合わせでワンレングスの仕上がりのラインが出来上がっている。

ヘアデザイン(画像2)

画像2のように、各セクションを何度のラインでカットするかによってスタイルのデザインが決まる。ワンレングスのカットライン基本構成としては、下記の3つのパターンが考えられる。

1.BC、BS、S共に床平行or前下がりor前上がり

ヘアデザイン(画像3)

2.BC、BS共に床平行S前下がりor前上がり

ヘアデザイン(画像4)

3.BC床平行、BS、S共に前下がり

ヘアデザイン(画像5)

コンテスト用のスタイルでは、もちろんこの3パターンだけではないが、サロン用のスタイルとしてはこの3パターンが基本となる。

6つ角度と6つの組み合わせ

ヘアデザイン角度(画像6)

実際にサロン用のスタイルで使用する角度は、6つの角度が基本となる。(画像6参照)

①45度(90度と0度の間)、②67.5度(90度と45度の間)、③78.75度(90度と67.5度の間)、④90度(床平行)、⑤112.5度(90度と135度の間)、⑥135度(90度と180度の間)

これらの角度の中でよくある6つの具体的な組み合わせを下記の画像7で紹介する。試しにウイッグやモデルさんでカットして、仕上がりを確認してみて欲しい。

ワンレングスの切り方がわからない人は、ワンレングスの切り方!ワンレングスをきれいに切る8つのポイントや、ワンレングスの切り方「前下がりワンレングスをきれいに切る3つのコツ」の記事の最後に動画で解説しているので参考にして欲しい。

ヘアデザイン組み合わせ(画像7)
*BC=バックセンター BS=バックサイド S=サイド

 

2.お客様の要望に合わせたヘアデザインの3つのポイント

①機能面

機能面とは「物が使いやすいさま」という意味がある。髪に関してだと「セットがしやすい」「乾かすのが楽」等、「●●がしやすい」「●●が楽」に当てはまるような手入れに関する事を主に示す。

ベースをワンレングスでで考えたときに、例えば、巻きやすいという要望に対して、巻きやすいヘアデザインとはどのようなデザインなのか?スタイルの長さと基本構成の面で考えるということをする。長さはどの長さが巻きやすいのにはベストなのか?基本構成はどの構成にすれば巻きやすいのか?を考えてヘアデザインを決める。

②印象面

印象面とは、自分がどのような印象を得たいのか、他人からどのように思われたいのかという部分に関することである。

例えば、「かわいい印象の髪形にして欲しい」「細く見える髪形にして欲しい」「大人っぽくみえる髪形にして欲しい」等だ。機能面と同様にこれらの要望を叶えるにはどのようなデザインにすればベストなのかを検討する。

基本的な印象について下記に3つまとめたので是非参考にして欲しい。

・前髪を作るヘアデザインと作らないヘアデザインの印象の違い

ヘアデザイン前髪(画像8)

画像8の3つを見比べて欲しい。前髪を作った真ん中や右端の方が、左端の作っていない方と比べて、若く見えているのがお分かりだろうか?逆に前髪を作らない方が大人っぽい印象になる。もちろん毛量やセットの仕方でも印象が変わるが、基本はこの通りである。是非覚えていて欲しい。

・長さの短いヘアデザインと長いヘアデザインの違い

ヘアデザインレングス(画像9)

画像9は長さの変化を表している。長さは長くなればなるほど縦に広がりのある印象になる。顔が縦長に見えるという特徴がある。逆に、長さが短い方が左右に広がりのある印象を与えることが出来る。

お客様の要望や、お客様の骨格に応じて、顔が縦長に見えたほうが良いのか、横に広がりのある印象を与えたほうが良いのかで、長さを設定するということをする。

・床平行、前上がり、前下がりのヘアデザインの印象の特徴

ヘアデザイン ライン(画像10)

画像10は、左から床平行、前上がり、前下がりのアウトラインのワンレングスを紹介している。毛量やセットの仕方などで変化はするが、基本は床平行がナチュラル、前上がりがキュート、前下がりがクールという印象を与えることが出来る。こちらもお客様が得たい印象によってどのラインがベストなのかを選択するということをする。

 

③カウンセリング

最後の3つ目のポイントはカウンセリングだ。これがとても重要となる。

カウンセリングで機能面や印象面を聴き出し、それを基にヘアデザインを考えて提案する。カウンセリングからすべてが始まる。ここで、機能面や印象面を聴き出すことが出来なければ、お客様の要望に合わせたヘアデザインを考えることが出来ない。そのためカウンセリングがとても重要となる。

ここでは基本的なヘアデザインのためのカウンセリングを4つの流れ・ポイントを紹介する。スタッフ同士や、家族、または友人などでこれから紹介するカウンセリングの練習をしてからお客様に是非実践して欲しい。

1、機能面と印象面の要望を具体的に聴く

スタイリスト「本日はいかがなさいますか?」

お客様「ワンレングスで手入れがしやすいようにカットして欲しいです」

スタイリスト「手入れがしやすいとは、例えばどのようなことですか?」

 お客様「朝セットに時間がかかるので、セットに時間がかからない感じですかね」

スタイリスト「手入れがしやすいとは、セットに時間がかからないということですね。あと、自分自身やまわりから見られたい印象はどのようなものがございますか?」

お客様「顔が大きいので細くスッキリと見えたら嬉しいです」

 

2、要望に対しての問題点、お困りの事を聴く例(*機能面を中心に聴く)

スタイリスト「朝のセットに時間がかかる問題点として、どのようなことがございますか?」

お客様「寝癖がとにかくひどくて、寝癖を直すのに時間がかかるんです」

スタイリスト「寝癖がひどいということが問題なのですね」

 

3、原因を明確にする(*機能面を中心に聴く)

スタイリスト「寝癖の根本的な原因は、髪の毛が乾いてない状態で寝てしまうということと言われています。乾かして寝ていらっしゃいますか?」

お客様「いつも、乾かさずに寝ていますね」

スタイリスト「参考までに教えて頂きたいのですが、乾かさずに寝るのはなぜですか?」

お客様「髪が長くて量が多いので、乾かすのに時間がかかって面倒なんです」

スタイリスト「髪の毛の長さと、量が多いという2つのことが、乾かさない原因なのですね。もし乾かすのが楽な髪型になったとするといかがですか?」

お客様「それは良いですね。乾かすと思います」

 

4.解決策を提案する

スタイリスト「本日のご要望の、朝セットに時間がかからないようにするためには、髪の毛を乾かして寝るということがポイントになります。髪の毛を乾かして寝るためには、なるべく乾きやすいように長さを短くされると良いと思います。また、後ろはスッキリするために、緩やかな前下がりにして、横は角度のついた前下がりのワンレングスにされると、縦長のシルエットになりますので、スッキリと細い印象にもなります。このようなスタイルがお勧めですが、いかがいかがでしょうか?」

この4番目の解決策を考えることが、ヘアデザインを考えることになる。

①どのようなヘアデザインにすれば問題を解決し、要望に合う髪型にすることが出来るだろうか?
②どのようなヘアデザインがお客様の要望の印象にもっとも近くなるだろうか?

この2つを考えて提案すると良い。今回の事例であれば、例えば下記の画像11のようなスタイルを考えることが出来る。

ヘアデザイン例

ヘアデザイン例(画像11)

 

まとめ

ヘアデザイン仕上がり(画像12)

最後に注意して欲しいポイントを紹介する。それは、常に仕上がりをイメージすることだ。例えば画像12を見て欲しい。これは、BC、BSは床平行、S:67.5度前下がりのワンレングスでカットしたスタイルだ。

多くのワンレングスのボブスタイルは内巻きにブローする。そうすると、画像12の右側のようにブローしたことで見た目のラインが変わり、床平行の見た目のラインになっている。これでは、機能面や印象面が変わってしまう。そのため、常に仕上がりをイメージしてデザインを決めることが大切になる。

具体的には、ストレートでセットするのか、ブローするのかなど、仕上がりの状態を確認してからデザインをする。ちなみに、仕上がりを内巻きにブローすると、サイドのアウトラインが前下がりの場合、角度にもよるが床平行の仕上がりになる。サイドのアウトラインを床平行にカットすると、前上がりの仕上がりのラインになる。この情報は覚えておくと役立つので是非覚えておいて欲しい。

 

ワンレングスの基本構成をコントロールすることで、お客様の得られる成果が変わる。

お客様が得られる成果とは機能面と印象面にわかれる。お客様が「どうなりたいのか?」を聴くことによって機能面と印象面がわかる。機能面と印象面がわかれば、基本構成をそれに合わせてヘアデザイン出来る。

このような流れでヘアデザインを考えることで、お客様に合ったヘアデザインを考えて提供することが出来るようになる。

まずは、ウイッグやモデルさんで基本構成のいくつかのパターンをカットしてどのような仕上がりになるのか、確認してお客様に実践することをお勧めする。

 

最後に

お客様との会話のネタで使えるオリンピックの雑学を紹介する。2016年9月現在では、オリンピックというキーワードはホットなネタなのでお勧めだ。

このネタをきっかけに会話をすることで、会話が苦手な人でも5分10分ぐらいはお客様と良い時間が過せることを期待している。

初めて芸術種目が採用されたのは1912年のストックホルムで行われた第5回大会の時でした。それから60年後の第14回ロンドン大会まで続きました。

芸術種目をオリンピックに実施しようと提唱したのは、国際オリンピック委員会第二代会長であり、近代オリンピックの創始者でもあるピエール・ド・クーベルタン男爵。

第5回大会から実施された種目は「建築」、「彫刻」、「絵画」、「音楽」、「文学」の五部門。

そして参加資格が限られており、参加者自身がスポーツに関係を持っている必要があり、応募する作品もスポーツから着想を得た作品に限られていました。
出典【スポーツの雑学】オリンピックには芸術種目の競技があった | GakuSha

 

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